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しばらくして落ち着いたのか、麻美は英治の腕の中で眠っていた。
英治はそっと動き、電気を消して麻美をもう一度抱き寄せると眠りについた。
朝麻美が目を覚ますと、英治が麻美を守るように眠っていた。
ドキドキしながら、英治の頬にキスをし朝食を作ることにした。
両親が共働きだったため、麻美は家事が得意だった。
お味噌汁のニオイで、英治も目が覚めた。
「おあよ…」と言いながら、英治が起きてくると「おはようございます♪」と言い、麻美は照れ笑いをした。
英治が「よく寝れたかぃ?」と言いながら微笑むと「はい♪英治さん、ありがとうございます…」と言い、深々とお辞儀をした。
英治は「なら良かった♪顔洗ってくるわ…」と言い、背伸びをし麻美の頭を撫でて、セカンドバッグからコンビニエンスストアの袋を取り出し、歯ブラシを持ってお風呂場へと向かい歯を磨いていた。
麻美はドキドキしながら、ご飯を作り終えてテーブルの上に置いた。
しばらくして英治が戻ってきて、座ると「あっ…もしかして、食器一つしかねぇのか?」と聞くと、麻美は照れ笑いをしながら「お口に合うかわかりませんが、お先にどうぞ…」と言い、癖で体育座りをした。
英治は「何か見つめられっと、恥ずかしいんだが…」と言いながら麻美を見つめ返すと、麻美は慌てて顔をうずめた。
食べ終え「ふぃー♪美味かったぁ♪」と言い食器を洗い、麻美のご飯やお味噌汁をよそうとスクランブルエッグを作って、テーブルの上に乗せた。
麻美の真似をし、英治も体育座りをしながら麻美を見つめた。
麻美は「私、そんな顔で見つめてないですよ!」と笑いながら慌てて言うと「アハッ♪いいから、食べなさいな♪」と言い、英治はニカッと笑った。
麻美は久々に、心から笑った気がした。
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