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麻美は小刻みに震えていると「っつーことで、麻美ちゃんよろしくな?」と言うと、ニタリと笑った。 麻美が「そっそんな…私…」と言いながら戸惑っていると「最初は誰でも緊張するけれど、そのうち慣れていくから大丈夫だよ♪」と言い、麻美の肩を叩いた。 組員の柳田幹雄(やなぎたみきお)は強引に、麻美の腕を掴んで繁華街へと連れ出し、一軒のソープランドへと連れ込むと「今日から入った新人さん♪」と言いながら、ボーイの土田純(つちだじゅん)に突き出した。 純が驚いていると「みっちり働いて、頑張れよ」と幹雄は言い、麻美の肩をゆっくり叩いた。 麻美は怖くて俯いていると「もし少しでも逃げようとか変なことを考えたら、ただじゃおかねぇからな?」と言い、麻美の顔を掴むと突き飛ばした。 「うぐぅ…!」と言い、麻美は倒れ込んだ。 麻美はドキドキしながら純を見つめると「じゃあ、とりあえずパネルの写真撮影をしねぇとな」と言いながら、幹雄が近付くと強引に腕を掴んで事務所へと連れ込んだ。
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