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男性たちは、それぞれの車に乗って車を走らせていた。
麻美はいつになく緊張していると、車に酔ってしまい断りを入れて目を閉じていた。
すると、一軒のラブホテルに到着した。
男性が「さっ、着いたよ♪降りて?」と言い、麻美の手を強引に掴んで降ろそうとした。
麻美が「痛いっ!!」と言い、抵抗をすると「ねぇお友達はすんなり入って行ったのに、何で君は行かないのかな?」と言いながら、ニヤニヤ笑っていた。
麻美は俯きながら「用事を思い出したので、帰ります…」と言い、帰ろうとすると「それはないんじゃない?あまりボクを怒らせない方がいいと思うよ…?」と言うとニッコリ微笑みながら手を引いた。
麻美が泣きそうな顔をしていると「安全装置、解除」と言う声がし、誰かが男性の腕を思いきり蹴り上げた。
そのとき思いきり骨が折れる音がし、男性が「イデェエエ!!」と言い、うずくまった。
麻美は見ていられず耳を塞ぎながら目を瞑りながらうずくまると、うずくまっている男性に思いきりお腹を蹴り飛ばした。
男性が吹っ飛び、車の方に転がってきた。
その男性の頭を掴み、車のボンネットに何度もぶつけさせてまた頭を掴んで、ドアに何度も挟んで最後は蹴り上げた。
男性の顔は血だらけの涙と鼻水とかでグチャグチャになり、おしっこを失禁していた。
麻美が怯えながらうずくまっていると「麻美、大丈夫か?」と言う声がし、手を差し伸べられた。
ビクビクしながら顔を見上げると、英治が立っていた。
英治は優しく微笑みながら「こんなトコで、何してんの?」と言い、しゃがみ込んで麻美の目線に合わせた。
「英治さんっ!!」と言いながら涙を流すと「よしよし。怖かったよな…」と言い、英治は麻美の頭を撫でた。
麻美を立たせて荷物を手にし、二人は歩き始めた。
麻美は何となく英治と顔を合わせられないでいると、マンションに到着しそのまま英治は入って行った。
マンションの一室に着くと「ここが俺の家♪」と言いながら、英治はニカッと笑った。
麻美は俯きながら「英治さん、ゴメンなさい…」と言い、涙を流した。
英治が「どうしてあそこにいた?」と言いながらタバコを吸い始め、麻美を見つめた。
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