存在と無
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「存在でありながら無であるとは、お前よほどの化物じゃないか」 「お前……!」 「たぬきを滅亡させることはできないのに、たぬきが滅亡する確率が0パーセントと出ていたのは、要するにこういうことだったんだな」 ベランダで洗濯物を干していると、どこかからそんな会話が聞こえてきた。 この出来事は、私には大変意味深い出来事のように思える。 しかしどんな意味か、私には皆目わからない。
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