Magical JK

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 その言葉に、みんな書き上げたレポートを持って立ち上がり、教卓の上に提出していく。だけど、宿題をやっていない結衣は提出することができず、席に座ったままだ。そんな結衣を、今日のモジャ先生が見逃すはずもなかった。 「牧野結衣、宿題はどうした?」  モジャ先生は結衣が宿題をやっていないことをわかっていながら、嫌味たっぷりに言う。 「あー、そのー、すみません。ちゃんとやったんですが、ついうっかり家に忘れてきてしまいまして……」  結衣が答えた瞬間、モジャ先生のこめかみに太い血管が浮き出たのが見て取れた。 「うっかり家に忘れてきたとな。ほう……ちゃんとやったんだな?」 「はいっ!! もちろんです!!」  結衣は首を強く縦に振る。 「そうか。だったら、ヒーリングの原理についてはきちんと理解できていると思っていいんだな?」 「もちろんです!!」 「だったら、レポートの代わりに実技で示してもらおうか」 「えっ!?」  結衣は激しく動揺し、見るからにたじろいでいる。  結衣は黒魔法も大して得意ではないが、白魔法に関しては小学生並みだ。ヒーリングなんて比較的高度な白魔法を、結衣がぶっつけ本番でできるはずもない。そんなことはモジャ先生も十分にわかっているはずだ。 「どうした? ずいぶん顔が引き攣ってるぞ?」     
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