Magical JK

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 モジャ先生は更に嫌味具合を増した口調で言う。明らかにモジャ先生は結衣に仕返しをしようとしている。プレッシャーをかけて、結衣が素直に謝ってくるのを待つつもりだろう。だけど、私にはわかる。結衣は性格上、こんな場面で素直に謝ったりはしない。 「わかりました。やります!!」 「よし。じゃあ、前に出てこい」  モジャ先生はニヤリと笑う。結衣は立ち上がり、言われたとおりに教卓の前まで行った。 「では、これをヒーリングで治してもらおう。ちゃんと宿題をやっていれば簡単なはずだ」  モジャ先生はそう言うと、シャツの袖を捲った。すると、大きな擦り傷が現れる。 「今日の一時間目のことだった。誰だかわからんが、魔法で私の頭に火をつけた奴がいてな。消そうと思って慌てて廊下を走っているときに転んで負った傷だ。まあ、誰だかわからんのだけどな」  モジャ先生のあまりの嫌味さに、私もさすがに辟易(へきえき)してしまう。私だけでなく、他のクラスメイトも辟易した様子で、教室のあちこちから溜息が聞こえてくる。結衣もご多分に漏れず溜息を吐き、 「じゃあ、やりますから、教卓の上に腕を置いてください」  と、抑揚のない口調で伝えた。     
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