第1章 いつも隣にいたから

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私はいつも1人だった。家にいるのが嫌で学校に逃げていた。でも、学校にいても本当の自分を隠して友達と話してる。そんな私に本当の自分を曝け出させてくれたのは部活の顧問の先生だった。私はこの先生なら自分自身の言葉で話せる。そう思った。私は気付けばいつも先生の近くにいた。先生は私が相談するたびに嫌な顔一つせず話を聞いてくれた。けどどんどん親しくなるなかで私は不安な気持ちでいっぱいになってきた。そして先生とは少し距離を置くことにした。私がいても迷惑なだけだろうと思ったから。でも、それは違った。距離を置いたところで自分が辛いだけだった。そして私は部活の副部長になった。けど私は別になりたくなかった。ただ部長にやってほしいって言われたからやってただけなのに。どうしてこんなにも辛いの?分からなかった。ただ1つだけ確かなものがあった。それは友達の方が副部長に向いていたという事だ。私の所属している部活ではあまりにも部員が部活に来ないから春休みの部活をなしにすることにした。だけど私は部活がやりたかったから先生を説得させることにした。けどいざ先生と話をするとなると何を言えばいいのかわからなくなって頷くことしか出来なかった。けど友達は先生に謝ったりしていた。私には無理だった。私の隣にはいつも先生がいた。けど、先生が私のことをどう思っているのかは分からない。きっと嫌っているだろう。けどそれでいい。きっとそれが私の答えなのだろう。先生が私のことをどう思っていても私が先生を信頼する気持ちは変わらない。これからもずっと。最後に先生に言うとしたらきっとそれは1つの言葉しかない。それは想像に任せる。
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