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黒漆「…協力者…?」
深井「ああ。裏政府との繋がりを親密にするためにも、官僚とか幹部連中を味方に付けておく必要がある。その方が、スムーズに進みそうだからな。」
裏政府の官僚とか幹部かぁ………。
黒漆「深井は、誰か知り合いとか、仲が良い人いる?」
深井「私は、ほとんど関わりがない。尚更、空を一人に出来んから、もうずっと研究室に籠りっきりだ。」
黒漆「……ごめん…。」
深井「…別に、お前が悪い訳じゃない。」
僕は、少し頭を下に向けた。
正直、空の父は、僕なのに父親らしい事が全く出来ていない……。
一緒に、ご飯食べたり、お風呂に入ったり、遊んであげたり、添い寝したり、絵本を読んであげたり………。
やってみたい事、やってあげたい事、沢山たくさんあるのに………。
本当に、たまにしか出来ない……。
黒漆「……僕……ダメだね……。」
深井「…珍しく、落ち込んでるな…。」
泣きそうになる……。
情けないけど……。
目が熱くなって……
溢れそうになったのを止めた光。
黒木「……ぉとぅさん……。」
後ろから、小さくなっていた僕に、小さな手と身体で抱きつく大きな存在(光)。
黒漆「……空……。……ありがとう……♪」
ぎゅっと抱き寄せる。
まだまだ小さい。
まだまだ幼い。
それでも、その小さな光が温かくて、優しくて、癒してくれて…。
ちっぽけな僕の血が流れる、もう一人の僕。
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