仲間意識

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耕史「…どうした?黒漆。」 黒漆「…話があるんだ…。…とても大事な事…。耕史にしか、お願い出来ない事……。」 信用しちゃいけないのは、昔から知ってる。 耕史は、必ず条件を付ける。 もう、そんなのどうでもいいよ。 どんな条件でも受け入れる。 黒漆「………ってワケで………。」 耕史「…成る程。…まぁ、政府関係者の事は、私が一番この中で顔がきくからな。協力姿勢を取るなら何の問題も無いだろ。」 黒漆「………うん………。」 耕史「深井医師の子供ため…か。…所詮、お前の気まぐれだろうが。…まぁ、いい。」 黒漆「…ありがとう……。」 本当の事は、言えない。 深井の子供としていた方が空にとっても安定した人生を送れそうだったから。 僕は、酷い父親だ。 自分の子供を自分の子供だと言えない。 情けない。 空が成長していく間に僕を憎むかもしれない。 嫌いになるかもしれない。 怖い。 ごめんね。 ごめんね。 でも…………。 憎まれても、嫌われても、顔も見たくないって言われても………。 僕は、空が大好きだよ。
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