プロローグ

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まさにカイジン軍VSマギ・ワールド連合との世界の命運を分けた世紀の聖戦とも言える後々に語り継がれる【サウザンド・デイ戦争】は血で血を洗う凄まじい戦争となる。 今までの国同士での戦争が、ただの小競り合いにしか思えないほどの戦争で、日増しに激化しては拮抗するばかりで人々は多くの血を流し犠牲になるばかりで住人は早く安心で平和な世界で過ごしたいと願うばかり。 その思いとは裏腹に戦う兵士は減るばかりで段々と生き残った兵士達は士気が下がり、マギ・ワールド連合は敗北への道を辿るのかと思った所に戦争終結後に語られる7人の英雄達が現れる。 その7人は魔法の杖でもなく、魔道書でもなく、装飾武器でもなく、精霊を従わせる訳でもなく、魔道具でもない武器。 【エボル・ギア】と呼ばれるアイテムを発動する事によって鎧を纏い武器を持ち、エボル・ギアの力で敵を葬り去る集団。 どの国にも属さず名乗る職業もバラバラ。ただ自由を求めて旅を続ける集団。 彼等を【セブン・ギアーズ】と呼ばれた。 セブン・ギアーズの参戦によって傾いた戦況は逆転して次々と戦場を攻略。1人1人がまさに国1つ分の力を持ち、完膚なきまでにカイジン軍を一掃する姿に兵士達は士気を取り戻し戦争は大詰めへと向かう。 最終局面での戦い【ファントム城の決戦】と呼ばれる。 そこはカイジン軍の本拠地であり、カイジン王とカイジン幹部と残り全てのカイジン兵士が1つに集まっている。つまり、このファントム城を攻略成功すればマギ・ワールド連合の勝利となる大事な総力戦となる。 総力戦の前夜。 俺はセブン・ギアーズのメンバーを全員集めて最後の作戦会議とミッションの調整を行う事にする。 因みに俺の名前は【ショウ】だ。メンツが色濃く個性の強いセブン・ギアーズの纏め役って所だ。 「ショウ。取り敢えず明日の決戦に使う小道具が出来上がった。試しに使ってみたが、まさに完璧までの小道具だよ。さすが吾輩だね。」 この自画自賛をする見た目が若い割には喋りが独特の科学者は【タイガ】だ。年齢は俺たちの倍近くらしく若々しいのもタイガ自身の研究の成果だそうだ。 そしてタイガがエボル・ギアを作った生みの親でもある。
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