プロローグ

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「さすがタイガさんっす!まさか自分のアイディアをこんな形で速攻で作り上げるなんて、さすが天才科学者っす!」 元気いっぱいでシルクハットにマントを身につける青年の名前は【アスカ】だ。セブン・ギアーズの中でも最年少のため全員には基本的に敬語なマジシャン。タイガの発明のヒントはアスカからの何気ない一言だった。 「いやいや、アスカ。さすがの天才科学者の吾輩でもこんな事は思いつかなかったよ。さすが若い柔軟な発想には追いつかないね。」 「まぁ、これで明日の総力戦は私達マギ・ワールド連合の勝利でサウザンド・デイ戦争も終幕って訳だな。」 聖書を片手にテーブルの上にある紅茶を一口飲んでいるメガネに長髪の神父の名前は【ケンジ】。セブン・ギアの参謀的な存在。細かい分析と洞察力で相手の裏を書く策士。神父のくせに煙草、酒、博打をする生臭坊主。 「拙者は争いが無ければ、それで良いでござる。拙者の目の前で人が倒れていくのは真っ平御免でござるよ。」 ソファーの上で胡座をかき、瞑想をしているのは【リュウジ】。漢の中の漢で武士道を貫き、常に戦う時は死の覚悟を持って戦いに挑み、卑怯な手を使わずまさに正々堂々な戦いぶりをする武芸者であり、また時に戦場での作戦に迷った際には占いをしてどちらが良いかを的中させる凄腕の占い師でもある。 「それは僕も同感ですよ。傷は治せても死んだ者は生き返させられない。死んだらお終いですし、愛する人や大切な友人に家族に会えなくなるって考えると悲しくなります。」 リュウジの隣で座る白衣姿の優男は【コウタ】。見た目そのまんまの優しく、おおらかな性格だが、その中に熱い信念を持ってる。目の前で困った人を見掛けると助けずに居られない医者だ。 「それより!早くこの戦争を終わらせてオラのロックンロールでみんなを笑顔にさせるっぺよ!音楽は魂の叫びだからこそ、みんなが熱くなれるし夢中になれる!それだから、みんなが幸せになれるっぺ!」 音楽を熱く語る田舎者丸出しの男の名前は【ヤマト】普段の言葉は訛りが強いが彼は作詞・作曲し更にヤマトが路上ライブすれば、みんなが集まりヤマトの歌声を聴いた観客は笑顔になって帰って行くという音楽の才能の塊の音楽家。 すると俺達の集まるコテージのドアからノックの音が聞こえてきたので俺は立ち上がりドアを開けると若い兵士が数人立っている。
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