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「まぁまぁ、若い兵士達よ。落ち着くね。吾輩達は君達、若い兵士が戦場で先陣を切って戦う勇敢さにはとても感動したね。だが、これは戦争。いつ死んでもおかしくないね。君達には待っている者達が居るね。大切な友人、愛する恋人、そして家族。待っている者達が居る以上は生き残らなければいけないね。」
タイガの言葉に【待っている者達】という言葉は俺達セブン・ギアーズには無いもの。とうの昔に待っている者達が居ない。しかし、この若い兵士達には友人、恋人、そして家族が待っているんだ。だから戦争から生きて帰って来なくちゃいけないんだ。
「それに私は、この戦争で何人も何十人も何百人と数え切れない人数の人達を弔って埋葬してきたんでね。もう亡くなって残された人達の悲しい顔は見たくないんでね。」
ケンジは煙草の火種を灰皿に押し潰して悲しい目をしながらも苦々しく笑う。
「それは同感ですね。僕もこの戦争で救えなかった命が数え切れないほどでしたね。そして亡くなる直前の顔と声は一人一人覚えています。共通して言えるのは待っている人の名前と《生きたい》って言う意志です。だから貴方達は心配しないで僕達に任せて下さい。」
コウタは医者で戦場で傷付いた兵士達に全力で治療した。そして助けられなかった命があるたびに涙を流していたのを覚えている。
「それによ!若い兄ちゃん達っ!ちゃんと生きて帰ってきたらオラのリサイタルコンサートを無料で聞かせてやるから楽しみにしてるっぺよ!ファニー&ピース!笑顔で平和。それが一番だっぺ!」
ヤマトはウィザー人とウォーリア人の若い兵士と肩を組んではニカッと笑いながら語る。ヤマトの歌が大好きだって言っていた兵士も勿論居た。だが、無残にもカイジン達の襲撃で呆気なく死んでしまった日には滅多に涙を見せないヤマトでさえ大きな声で泣き叫んだほどだった。
「約束する。例え敵の数が何十人。何百人、何千人と襲い掛かろうと俺達は絶対に死なねぇ。必ず戻ってきて平和になったらお前達と一緒に美味い酒飲んで馬鹿騒ぎするって約束するぜ。」
「必ず……必ずでずよね!!」
「勿論だ。」
若い兵士達は涙を流しコテージを後にして俺達は明日の総力戦の為に早めに休み、翌朝を迎える。
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