プロローグ

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「我らの城の前に人間どもを発見したぁああっ!全員、集合ぉぉおおっ!!」 カイジン軍の1人が俺達を見つけた途端に鶴の一声で一瞬にして城壁を飛び越えてきたカイジン軍が数万人と現れる。 やはり、いつ見ても禍々しい内面が滲み出た様な狂気に狂った顔をしてやがる。 「おやおや。そうこうとしているうちに敵さんが吾輩達に気付いたようだね。」 「まぁ、こんだけカイジン軍が居るなら概ね作戦は開始して良いか?」 「そうだね。私達に気付いてからまだまだカイジン達は私達に目がいってるからまだ増えると思う。」 「うむ。天は拙者達に味方したようでござる。」 「こんだけ居ればオラ達が気兼ねなく大暴れが出来るってやつだべ!!」 「一気に片付けましょう!そして自分達だけじゃなく、みんなが平和で暮らせる明日の為にも!」 「やる気満々なのは良いですけど、ちゃんと僕が治療できる範囲で帰ってきてくださいね。」 俺達は各々に覚悟を決めて、腹をくくり、そして平和になる世界の為だけに戦争に参加してきた。 この世界で生き辛いと思い考えてた俺達だからこそ、この世界で必要とされる事が何よりも喜びであり自分の自信にもなった。 だからこそ、この戦争に勝たなくちゃいけないんだ。 1番は平和で笑顔で暮らしたい人達が大勢いることなんだけどさ。 「みんな準備は良いか?」 「いつでも構いませんよ。」 「さっさと、おっ始めるっぺよ!」 「自分も準備オーケーです。」 「吾輩も準備満タンね。」 「私もだ。」 「拙者も覚悟は決まったでござる。」 俺の掛け声にコウタ、ヤマト、アスカ、タイガ、ケンジ、リュウジの順番で言う。 これで終わるんだ。血で血を洗う見苦しい戦争を俺達の手で全て終わらせるんだ。 そんで俺達は上着の懐からエボル・ギアを手に取る。 エボル・ギア。それは手の平サイズの歯車をデザインにして、その能力は魔法鉱石、精霊の力、モンスターの力、そしてタイガの天才的な科学の結晶による俺達の力。
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