アルス・アマトリア4

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 口づけながら玲の体を優しくさすり、秋也はその胸元をゆるめた。  肌に触れようと、手を滑らせる。  腹立たしい気分を持て余していたのは秋也も同じで、怒りのやり場を探していた。  そのはけ口、といってはあんまりだが、玲の体を抱いていると安らいでくるのは事実だ。  心に火がともる。  手を深く忍び込ませ、指先で小さな尖りをくるりと転がした。
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