アルス・アマトリア4
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「今夜、部屋に行ってもいいか」 「ごめん。明日は早朝勤務だから、今夜は早く休まないと」 「そうか。それでは駄目だな」 ごめん、と繰り返すと、玲はすばやく秋也の頬にキスをして走り去って行った。 残念だ。心の底から残念だ。 だが、無理強いはできない。 ついさっき、優しいと言ってもらったばかりじゃあないか。 ここはひとつ、その優しさでもって我慢しなきゃいけない。
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