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拓斗といえば、昼間の態度は全く腹立たしい。
大体あいつは、いつも自分勝手なことばかりしているんだ。
拓斗のことを考え、思わず口がへの字になったことに気づき、秋也は慌てて顔を戻した。
今から、玲に会いに行くのだ。
不機嫌な顔などしていてはだめだ。
優しいと言われて、嫌な気はしない。それなら、うんと優しくしてあげよう。
そんな風に考えながらエレベーターを降り、玲の部屋の前までやってきた。
だが、ノブに伸ばした手が思わず固まった。
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