アルス・アマトリア4

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「ん、あぁっ。拓斗ぉッ……」  この声は。  玲のこの声は、まさしく情事の真っ只中のものだ。  しかも相手は、あの自分勝手な拓斗だと!?  秋也の頭は一瞬にして沸騰した。  なぜだ。俺には断っておきながら、どうして拓斗と一緒にいるんだ!?  「あぁ。あっ、あっ、あッ、あぁん!」  短い切れ切れの喘ぎと、規則的に肌をたたく音が聞こえる。  扉を挟んですぐ向こうで、今まさに二人は交わっているのだ。  ソファの上でもベッドでもない、冷たく硬い床の上でだ。
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