アルス・アマトリア4

35/77
前へ
/77ページ
次へ
「来いよ」 「え? えぇっ、ちょっと待って!」  引きずられるように寝室へ押し込まれ、ベッドにねじ伏せられた。 「やめて、拓斗。明日早いから。もう、休まないといけないから」 「知ったことか」  拓斗の太い指が咥内にねじ込まれ、喉奥をくすぐる。  どうしちゃったんだろう、拓斗。今日に限って、どうしてこんなに意地悪なんだろう。  苦しさと、拓斗の乱暴に悲しい気持ちとがないまぜになって、涙が、唾液があふれてきた。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

138人が本棚に入れています
本棚に追加