アルス・アマトリア4

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 翌朝、執務室にはちゃんと玲の姿があった。  背筋を伸ばし、パソコンを覗いていた玲は、秋也を見ると笑顔で声をかけてきた。 「おはよう、秋也」 「……ああ」  傍らのカップには、コーヒーが入れてある。  玲は、勤務中はノンカフェインのハーブティーを飲むはずだ。  それが、今朝はいかにも眼のさめそうなエスプレッソ。  眠気覚ましが必要なくらい、昨夜は遅くまで起きていたというのか。  拓斗と一緒に!
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