アルス・アマトリア4

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 席につくと、いやでも斜め向かいの玲が眼に入る。  思いが募り、仕事は全く手につかない。  昨晩の、甘い喘ぎが耳によみがえってくる。  あろうことか、下肢が硬く張りつめだした。 「堀くん、ちょっといい?」  玲の呼ぶ声に、隣の堀が立ち上がった。  思わず眼で追ってしまう。  二言三言でその内容はうかがえた。  どうやら、祭事のタイムスケジュールで時間の合わない部分があるらしい。
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