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「祝詞で20分、聖歌で10分だろ。これでいいじゃん」
「移動時間、含めてないでしょう。聖歌隊は30人いるんだから、結構手間取るんじゃないかな?」
「あ、そうか」
あきれた、と髪をかき上げる玲の仕草に、秋也はどきりとした。
首筋に、赤いキスマークが生々しく残っているのだ。
「前回、主担当補佐だったでしょう。しっかりしてよ」
「前回って、3年前じゃん。覚えてないよ」
「進行表とか、残ってない?」
「俺、捨てた」
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