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もう~、とお手上げのように両腕を上げる玲。
短い袖口から柔らかそうな脇がのぞき、たまらない。
がたん、と大きな音を立てて立ち上がった秋也に、堀と玲は驚いて目をやった。
「書庫にあるんじゃないか? 前回の進行表。たしか、年ごとに保管してあるはずだ」
さすが冬月、冴えてる~、などという堀の言葉も、もう耳に入らない。
「探しに行くぞ、玲」
「え? うん」
探しに行くなら堀さんと僕で、という間もなく秋也はすでに部屋を出かかっている。
玲は急いで秋也の後を追った。
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