アルス・アマトリア4

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 ぎりり、と歯ぎしりをして、拓斗はアサリのかごを秋也にぐいと押し付けた。  ずかずかと、その場を後にする。  正直アサリを投げつけてやりたい気持ちだったが、食材を粗末にすることはさすがにためらわれた。  そう、ここまではそれくらいの理性は働いた。
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