始まり

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ふかふか。 あったかい。 あれ、どうして寝てたんだろう 起きて3秒で記憶と出来事が整理されていく まって、服きてないし隣で会計が寝てるんだが? 「あれ?起きたの?」 起きたの?じゃねえよ。 確かお茶を用意してもらって… 確か生徒会の副会長はお茶と薬に詳しいんだったっけ、家業は裏も表も薬屋だって誰かが… 考えすぎかもしれない、ただただ僕が寝てしまっただけだ。でもなぜ下着のみ? 襲われかけたのだろうか、それとも何かこぼしてしまったとか…。 どちらにせよ僕が処女説が晴れてないってことか なんてめんどくさいことになってしまったのだろう。 そっちがそう来るならこっちだって。 会計だってわかってるはず。この状況がどれだけまずいことなのか、誰が不利なのか。 「会計様?僕と同じベッドに入るってどういうことか分かっていてしてるんですか?僕、あなたのチワワに噛まれたくないんですけど?」 仰向けになってる会計の上に跨り会計の腕を掴みながらそうつぶやく。会計も馬鹿じゃないからチワワが騒ぐことも、僕なんか相手にして自分の評価がどうなるのかも。 あーあ。なぜこんなことしなくちゃならないんだ。僕はびっちでもホモでもないってのに 「ひなか君。それは君も同じだよ。 俺を誘うなんて自分がどうなるかわかってし てる事なのかな?」 強く掴んだ手はまんまと押し返され次は自分が押し倒されてしまった。 「俺は構わないよ?」 そう言うと枕元のスマホを取り操作し始めた。 向けられた画面には眠っている僕と会計。 しかもなぜか会計の腕が縛られていて僕が一方的に襲い拘束されている会計を撮ったようにしか見えない。目的はなに?? 「お金…ですか?」 「あほか。俺は会計様だぞ。」 垂れた少し長めの髪が頬に当たるほど近づいてくる。このままだとキスしちゃうんじゃ? 手は押さえつけられさすがに抵抗できる体制ではないし、で、でもキスくらいなら… っていかんいかん。キスってのは大事な人とすることで、こんな流れに任せてすることでは…
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