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それからジランと名乗った男性と共に行動している。
どうやらここは、オレが最初にいた丘からあまり離れていないらしく、丁度中枢部らしい。
ここからなら、1日あれば抜けられるらしい。
その移動の間の休憩中にオレは、ジランから魔法を教わっていた。
魔力をうまく扱えていなかったので、無意識に魔力を垂れ流ししていたらしく、魔物が来なかったとジランが言っていた。
どうやら魔物は魔力量が多いところには近づかないらしい。
ちなみにジランは王都から遠すぎて感知出来なかったようだ。
そしてそれを知らぬまま、討伐クエストに出掛け、瀕死になったので、どこでもいいから逃げようと思い、転移してきたのかオレの近くだったようだ。
そういった簡単なことも交えながらジランは説明してくれた。
「のみ込み速すぎだろ……」
「違う世界にいるときから、覚えるのは早かったからね」
実はジランにオレが神様候補生だとは言っていない。
違う世界から来たことは、今までの勇者などが幾何学的な発明や知識を有していたことから、信じて貰えた………らしい。
「そろそろ森を抜けるぞ」
ジランがそういうと、すぐに森を抜けた。
広い草原が続いているが、遠くに大きな城塞が見える。
「あれが……王都」
「世界最大の面積を誇っているからな。大きいだろう」
「この距離でもわかるしね」
そんな会話をしながらオレとジランは王都へと向かって行った。
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