王都にて 1

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無事(?)に門を潜ったオレ達ふたりは、ジランが所属しているというギルドに来ていた。 「改めて自己紹介するぞ。俺は神速の電狼。このギルド〔ルーヴィル〕のNo.1だ」 受付をスルーして、2階に上がって改めて自己紹介をされた。 流石人類最強。 それでギルドNo.1じゃなかったら逆に怖いよ。 そして思う。 「──ギルドマスターでは……」 「ないな。マスターは別にいる」 そりゃそうだろう。 ギルドマスターだったら危険な場所に行くのは禁止されているだろうしな。 「と、言うことでギルドマスターの紹介をしよう」 「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!ワタシがギルドマスターのネノだよ!」 呼んでないし、まあ、飛び出てはきたね…。 ちなみにギルドマスターと名乗っている人物が何処から出てきたかと言うと、ジランの影からである。 長い金髪をやや高い位置でポニーテールにしており、くりっとしているやや大きい翡翠色の目をしている。 身長は150㎝程だろう。 しかし、スレンダーな体形という訳でもないので、なんとも言いがたい。 「そんなにワタシのことを見つめてどうかのかい?」 「なんでもないです……」 このマスター、何処か残念すぎる………。
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