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無事(?)に門を潜ったオレ達ふたりは、ジランが所属しているというギルドに来ていた。
「改めて自己紹介するぞ。俺は神速の電狼。このギルド〔ルーヴィル〕のNo.1だ」
受付をスルーして、2階に上がって改めて自己紹介をされた。
流石人類最強。
それでギルドNo.1じゃなかったら逆に怖いよ。
そして思う。
「──ギルドマスターでは……」
「ないな。マスターは別にいる」
そりゃそうだろう。
ギルドマスターだったら危険な場所に行くのは禁止されているだろうしな。
「と、言うことでギルドマスターの紹介をしよう」
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!ワタシがギルドマスターのネノだよ!」
呼んでないし、まあ、飛び出てはきたね…。
ちなみにギルドマスターと名乗っている人物が何処から出てきたかと言うと、ジランの影からである。
長い金髪をやや高い位置でポニーテールにしており、くりっとしているやや大きい翡翠色の目をしている。
身長は150㎝程だろう。
しかし、スレンダーな体形という訳でもないので、なんとも言いがたい。
「そんなにワタシのことを見つめてどうかのかい?」
「なんでもないです……」
このマスター、何処か残念すぎる………。
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