王都にて 1

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ネノと少し話してから、魔力検査と属性検査を行うことになった。 両方合わせて、魔法適性検査と呼ぶらしい。本来は測る部屋まで行って測るのだが、マスターの独断でこの部屋で行うことになった。 ちなみに本人から「ネノって呼んでくださいよ!」と呼ばれたのでネノと親しみを込めて呼ぶことになった。 ネノはジランに魔法適性検査の水晶を取りに行かせると、どこかうきうきとした表情で帰ってこないか見ている。 お前が楽しみにしててどうするんだよ。 「あったぞー。倉庫の床に転がってたんだが」 そう言いながら横目でネノを睨み付けたジラン。 「だって……片付けるのメンドクサイですー」 「ちゃんと片付けろよ」 「やだ」 「そうじゃないと、この魔法杖(マジカルステッキ)を───」 「片付けます」 ちょっとした攻防戦が行われたが、ジランがネノが好き(らしい)魔道具集めの一番のお気に入りである、地球でいうところの魔法少女が持っていそうな杖を片手にメラメラともう片手で炎を作り出し、ネノがジランに土下座をしたところで決着がついた。 オレ、マジで空気ですやん。
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