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「じゃ、早速測りましょう!!」
誰のせいで待ってたと思ってるのかな?というオレの疑問は軽くスルーされ、ジランを肘で軽く小突く。
「俺が説明するの?めんどくさいんだけど」
「じゃあ、今度オフモンキー討伐依頼受けてね」
「じゃ、俺が説明しますっ!」
どうやら測り方は簡単らしい。
この子供の拳大程の荒く削られている水晶を両手で握るだけだという。
そうしたらもうひとつある、薄い楕円形の水晶に魔力量と属性が表示される、というものらしい。
この水晶は一般的に出回っているものではなく、最高級のものなので、封印関係なしでその人の魔力量を量れるそうだ。
めっちゃ便利じゃん。
誤魔化し効かないことがネックだけど。
それと、測れる属性はどれも同じらしい。
この事から必然的に魔盲などとファンタジー世界あるあるは無くなったわけで……。
「ちなみに魔法使えない人っている?」
「使えない人?それはいないな。一昔前はあったそうだが、伝説の大賢者『ゼロ』が魔力があっても使えない人のために魔道具を作ったんだ」
「へー」
それはすごい。
「大賢者の話は書店で売ってるからな。暇だったら読んでみるのもアリかも知れないぞ」
大賢者ね………。
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