王都にて 1

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その後よく話し合って、一番下のランクから地道にレベルを上げていくことにした。 王道ではここでトップランカーになるのだろうが、生憎(あいにく)オレは魔法の使い方を知らないしね。 例えるならば、幼稚園児が自分のパソコンを持っていて、扱いきれないようなものだと思う。 魔力でゴリ押しするのはキライだし、魔法の先生としてジランをつけてもらうことにした。 そしてさっさとトップランカーになれってネノが言っていた。 そんなことはおいといて、オレは非常に大変な事態に遭遇してしまった。 それは、魔法適性検査のあとでの出来事。 「え!?ここって宿泊施設ないんですか!!」 「王都No.1のギルドの筈なんですけどね」 そう苦笑いして答えてくれたのは受付のお姉さん。 「かわりにと言ってはなんですが、隣の宿泊施設で宿泊できますよ」 「無料(タダ)で?」 「1500メルです」 「え?高いの?安いの?」 「間違いなく安いです」 ついでに物価やお金のルートも聞いてみた。 どうやら物価は日本と同じっぽい。 円がメルという単位に変わっているだけで、その他変化はなかった。 神様にお金を換金?してもらってなければ、今日は野宿することになっていたよ。
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