王都にて 1

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次の日 オレはギルドの受付さんからカードを貰い、首にかけると、そのまま昨日ジランに案内してもらった部屋にいた。 ふわりんは頭の上に乗っている。 「ジランまだかなー」 ラジオ体操をして、柔軟体操をしながら呟く。 「『まだかなー』じゃねーよ」 ガチャとドアが飽く音がすると、電狼(でんろう)姿ではなく、普通の私服のジランだった。 そんなジランに普通に挨拶をする。 「おはよう。ジラン」 「おはよう。ソウ」 「お、初めて名前呼んでくれたね」 「…………そうか?」 本当だよ。 「体操は?」 「したよ」 「じゃあ今日は基本属性の初級魔法を全て使えるようにしよう」 「はーい」 返事をすると、ジランは嬉しそうな顔をして、解説をし始めた。
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