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あの日にそんなことが……
というか、紗季あのノート読んだの?
めっちゃはずかしい。
でも、この話を私に言わない理由なんてない気がする……
「わかった?木乃香ちゃんこれがあの話の真相だよ。ごめんね。紗季ちゃんにあのノート見せちゃって……嫌だったよね。あれを見せた方が状況が分かりやすいと思ったから見せたんだけど、本当は見せたかったんだ。誰かに。俺はこんなに木乃香ちゃんに愛されてるんだぞって自慢したかったんだ」
「でも、この話を私に教えたくない理由なんてないよね。なんでこの一ヶ月、話してくれなかったの?」
「それは……」
柊君……いや、美鶴君が珍しく恥ずかしがる。
いつも余裕そうな美鶴君には珍しい。
「それは?」
「この話をしたら、失望すると思ったんだ。紗季ちゃんに、自分に自信がついたら告白しなって言われてから、一年以上、君に本当のことをいえなかったから。弱い奴だって思われたくなかった。」
そんなことで失望するわけないじゃない。
ホント君は私がどれだけ君を想っているかわかってないね。
「そんなことで嫌いになるわけないでしょ。美鶴君のこと大好きなんだから!」
美鶴君は、瞳に涙を浮かべて、抱きついてきた。
「え、ちょっ」
「大好きだよ。木乃香ちゃん。ずっとず~と」
「うん。今までたくさんすれ違ってきたけど、これからは、ずっと一緒だよ。」
こうして、私たちの恋は
本当のハッピーエンドを迎えたのでした。
君を想うこの気持ちは
きっとこれからも
薄れることはないでしょう。
END
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