〈番外編1〉ルトの心配なこと

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〈番外編1〉ルトの心配なこと

 やあ皆、僕の名前はルト。僕は君達でいうところの“神様”ってやつだよ。  今僕は運命の人に出会ったところなんだ!!その人は白透紺(はくすき こん)って言って、ハニーブラウンの髪と緑の瞳を持つとってもかっこいい人なんだ。それに紺はね、とっても優しいんだよ?すごくエッチでいじわるな時もあるけど……僕、紺のことが大好き!!!!僕男だけどね?好きに性別は関係ないよね?  で、何で神様の僕が一個人である紺に会っているかというと、実は僕が管理している世界の中で不具合があって、本当は死なない筈の紺が、し、死んじゃったからなんだ。  え?何で紺の名前を知っていたかって?それは(あらかじ)め資料を見といたからに決まってるでしょ?何でそんな資料を持ってるの?もう、質問が多いなぁ。それは神様なんだから当たり前でしょ?今誰か僕が役職に逃げたって言った!?  ゴホンッそれでね、僕が最初に紺に会った時は内心とっても焦ってて、どう謝ろうか考えてたんだけど、紺がこっちを振り向いた瞬間に僕の心臓がドクンッて跳ねたんだ。一目惚れってやつだね。  それで、そのあとに紺が僕を気遣ってくれたのか優しく笑いかけてくれて、気付いたら僕は謝りながら紺の腕の中に飛び込んでいたんだ。紺の腕の中は力強くも温かくてお父さんを思い出したんだ。僕、お父さんいないけど。イタッ?!ちょっ、もの投げないでっ!!  そ、それで、そのあともずっと紺に抱き付いて泣いてたら、紺に耳元で『大丈夫、大丈夫ですから落ち着いて呼吸をして下さい』って腰にくる声で囁かれたんだ。それには僕もびっくりして涙も止まっちゃった。  で、そのあと深呼吸をしたら落ち着いてきたから紺のことをよく見てみようと思ったら、紺が急に屈んできておでことおでこをくっつけたんだ。だから紺の綺麗な顔が物凄い近くにあって、僕のほっぺがもっと熱くなっちゃった。それでね、その後も撫でてくれたり、か、可愛いって言われちゃったり、挙げ句の果てにはお仕置きもされちゃって……  え?何?惚気はいいからさっさと本編始めろ?えっひどっ!わ、わかったからもの投げないでよ!!ちょっと誰?!ゴム投げたの!!!XL?!紺のってそんなにデカいの??……僕の尻、壊れない?大丈夫かな???や、でもちゃんと(ほぐ)せば────  〜1時間後〜  ハッ!!と、とりあえずこれで僕の話は終わり!さあ皆本編に戻るよ!!バイバーイ!!わ、わーーーなぁんにも聞こえませーーーん!!わーーーーー!!!
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