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1章 転生
どうも、私は白透紺23歳です。
今、森に居ます。先程からずっと歩いているんですが、いくら歩いても木、木、木しか見えません。一体出口はどこにあるのでしょう?
◆
はぁ、今日も疲れました。もう、11時ですか……急いで帰って寝なければ明日の商談に差し支えてしまいます。
コン「それでは皆さん、私は明日大事な取引先との商談になるので先に失礼させていただきます」
「おう、頑張れよー」
「はい、紺さん頑張って下さい!」
そんな皆の声援を聞きながら、紺は職場を足早に出る。タイムカードを切り、警備員さんと挨拶を交わし、ロビーを出ると大粒の雨が降っていた。
コン「おや?今日は雨の予報は無かったはずですが」
仕方ありません。走って帰りましょうか。私は鞄を傘に、小走りで駆けていきました。
そしてそれは交差点に差し掛かったところで起きた。
コン「─────ッ!!!!」
大きなクラクション音と共に、紺の元へトラックが突っ込んでくる。紺は、自分の骨が軋む音を聞きながらゆっくりと意識を手放した。
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