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コン「今更ですがルト、私とルト、何故この白い空間に居るんでしょう?」
ルト「ん?あっ!!そうだ!!僕、紺さん「私も呼び捨てで構いませんよ」ンン……こ、紺に謝る為に来たんだ!!」
どうやらルトは本来の目的を忘れていたようです。ですが、何故ルトが私に謝る必要があるのでしょう。
ルト「…実は、僕は本当は神様で紺の居た世界や他の世界を管理していたんだけど、紺が居たところじゃない世界……所謂“異世界”ってところで問題が起きてね、そこで生活していた筈の“魔物”っていう生き物が、紺の居た世界に流れ込んできちゃって、本来はスリップする筈の無いトラックが、魔物の所為でスリップしちゃって、本当はそこで死ぬはずじゃなかった紺が……うぅ……死んじゃっ……死んじゃっ……うわぁぁああん!!!!紺、死んじゃイヤ!!死んじゃ嫌だ!!僕を置いてかないでぇ!!」
ルトは泣きながら頭を抱えて左右に振る。
大変です!ルトが泣き出してしまいました。ルトが神様だという事には驚きましたが、一先ず今はどうしたらルトが泣き止むのか考えなければ。
コン「ルト、大丈夫です。私はここに居ます。もう死にませんから……どうか、泣き止んで下さい」
紺は、ルトの耳元で言い聞かせるようにゆっくりと囁いた。
ルト「ほ、ほんとに?ほんとに死なない?」
コン「はい、死にませんよ」
紺は顔を上げたルトの目をしっかりと見つめながら言った。
ルト「っ!!あっありがとう、紺。もう大丈夫だから……それで、死ぬはずじゃなかった紺が、し、死んじゃったから、世界の管理をしている僕が代表で謝りに来たんだ。」
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