1章 転生

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 そんな理由があったんですね。  ところでここはどこでしょう。未だにわかりません。 ルト「それでここは、紺の居た世界と他の世界を繋ぐための空間……“世界の狭間”っていうんだ。この空間は時間の概念が無いから色々な世界や時代に渡れるんだ。」  世界の狭間ですか、でも何故私がここに来る必要が……? コン「ルト、何故私はこの世界の狭間に招かれたんですか?」 ルト「それは紺に謝罪をするためと、紺の本来の死がもっと先の予定だったから、残りの寿命の分を別の世界で過ごしてもらおうと思ったんだ。もちろん記憶も引き継いだままだよ。ごめんね、神様の掟で亡くなった人を同じ世界で生き返らせることは無理なんだ。混乱しちゃうからね」  そうですよね、急に人が生き返ったら皆さん驚いてしまいますよね……まあ、過ぎたことは仕方がありません。記憶を引き継げるだけラッキーだと思うことにしましょう。 コン「いえ、もう割り切ったので大丈夫です」 ルト「ありがとう、紺」  ルトは紺を強く抱きしめた。 ルト(うふふふ、紺の匂い♡……ハスハス)  ついでに紺の匂いも嗅いでいた。
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