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あたしだけ喘いでいて不平等だ。でも声が出ちゃう。
「……何で、そんな余裕そうなのよ」
何とか尋ねた。
すると――蒼がため息をついた。
え、どうして……?
そして、膝立ちになってあたしにぐっと近づいてくる。すぐ横に、腿が触れ合うところに座る蒼。
「余裕だと思うの?」
「……」
答えないでいたら、お腹に手を掛けられた。
「は――!」
スウェットが脱がされる。今度はむき出しになった太腿を、撫でられた。両方の手の指で、ゆっくりゆっくり……肌同士の感触を確かめるように。
「……脱いで。瑞希」
「――は!? ここで!?」
「早く」
もう訳が分からない。
「やだ……はずかしい」
「初めてじゃないでしょ」
「……どうかしちゃう……うぅ……」
すると――蒼がフフ、と含み笑いをした。
「どうかしちゃうって? 瑞希が?」
「どうかしちゃう……」
言った途端手を握られた。
「は……な、に……」
そのまま導かれるようにして――蒼のズボンに触れていた。
もう固い。
そう感じた、感じてしまったあたしは赤面した。
「どうかしちゃうのはこっちだよ」
「あおい……」
「苦しくて、早く解放してあげたくて、……はぁ……っ、みずき……が、煽るせいだ」
「あたしの……?」
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