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「俺は俺の体のペースについてけないよ……もう、欲しくて、早くしたくて、待てなくて――」
そんな敏感なんだ。
ちょっと、可愛いって思ったかも。
「いいよ……。早く解放してあげてったら……」
「うん」
神妙に頷いた蒼は、自分の服を脱ぎ始めた。カーディガンも、綿のシャツも、……ズボンもインナーも。その状態で、わざわざ聞いてくる。
「これでいい……?」
「うん……」
耳を赤くした蒼が、ぎゅう、と抱きしめてくれる。ぴたっと触れ合う肌。
「もう……っちゃう」
「早いって――ぁ……っ」
「ふわふわで、……い、おっきくて、すき、みずき――」
辛うじて囁かれたそれはとんでもなくエッチで。
「変態――へんた――っ!」
抗議しようとした唇を塞がれる。――深い口づけ。
「ぅん……ぅ」
ちゅ……っという音が部屋に何度も響いた。
やがてあたしは仰向けに倒される。
「ぁあ……っ、みずき……っ、ん……っ」
ため息交じりの蒼の声は、欲情にまみれて熱く、あたしを溶かしにかかってくるのだった。
舌を入れられる。
「んぅ――っ……!」
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