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隠し事 No.5
あー。もう亮様に会えない。それに合わす顔がないよ・・・。
あれから亮様は、しっかりっと状況を把握したいから1人になりたいっと言った。私は部屋を出て亮様の部屋から離れた。
でも、なんで急に見えるようになったんだろう・・・。・・・もしかして落ちた時の衝撃で!?
困ったなあー。
いつもなら亮様の部屋に行って亮様を見ている時間。でも昨日のことがあったからいけない。私はずっと使われたいない物置に引きこもっていた。ここなら誰もこないからだ。
でも暇だな。何をして時間を潰そう。
コンコン
!え・・・?だ、誰!?なんでこんなところに人がくるの?
「夕奈さん?いますか?」
こっそりとした声で私の名前を呼んだ。間違いなく亮様だ。
「りょ、亮様?」
そっと戸に近づく。
「夕奈さん、昨日はごめんね。びっくりして」
なんて答えよう・・・。そんなに申し訳ない声で謝れると困る。亮様はなにも悪くない。
「開けてもいい?夕奈さんの顔を見て話したい」
正直会いたい反面、昨日のことがあるから会いたくない気持ちも少しある。
でも、亮様はきっと私以上に驚いたはず・・・。ここで私が拒否てしまえばきっとこのまま、私は後悔する。亮様の声をもっと聞きたい!亮様の顔を見たい。私は気づくと「いいですよ。開けてもらって大丈夫です」っと言っていた。そしてゆっくりと扉が開く。
「夕奈さん」
「なぜ、ここに?」
「家中探したけどいなくて、もしかしたらって思って・・・」
探してたの?私を!?
「ここいいよね。静かで」
ゆっくりと中に入ってくる。
「なんでここにいるってわかったんですか?」
「俺もここによく隠れてたから」
「え?」
隠れてた?亮様が?
予想外の返答に驚く。
「よく、小さい時にあかねに怒られてて。母さんもあかねの味方で、よくここに隠れてた」
そ言って小さく笑った。
亮様とあかねさんは小さい時から一緒なんだ。だから仲いいんだ。
「だから夕奈さんもここにいるかなって思って」
そうだよね。小さい頃から住んでるんだから、隠れられる場所を知ってて当たり前。でも探してくれてたなんて・・・。
「夕奈さん、昨日のことなんだけど・・・」
急に真剣な顔で私を見る。
「まだ完全に整理はできてないんだけど、君のことは軽くわかったと思う。
それに君のことをもう少し知りたいっと思って」
子供っぽく笑う。
そんな笑顔は、反則だよ!
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