隠し事 No.5

1/1
前へ
/14ページ
次へ

隠し事 No.5

あー。もう亮様に会えない。それに合わす顔がないよ・・・。 あれから亮様は、しっかりっと状況を把握したいから1人になりたいっと言った。私は部屋を出て亮様の部屋から離れた。 でも、なんで急に見えるようになったんだろう・・・。・・・もしかして落ちた時の衝撃で!? 困ったなあー。 いつもなら亮様の部屋に行って亮様を見ている時間。でも昨日のことがあったからいけない。私はずっと使われたいない物置に引きこもっていた。ここなら誰もこないからだ。 でも暇だな。何をして時間を潰そう。 コンコン !え・・・?だ、誰!?なんでこんなところに人がくるの? 「夕奈さん?いますか?」 こっそりとした声で私の名前を呼んだ。間違いなく亮様だ。 「りょ、亮様?」 そっと戸に近づく。 「夕奈さん、昨日はごめんね。びっくりして」 なんて答えよう・・・。そんなに申し訳ない声で謝れると困る。亮様はなにも悪くない。 「開けてもいい?夕奈さんの顔を見て話したい」 正直会いたい反面、昨日のことがあるから会いたくない気持ちも少しある。 でも、亮様はきっと私以上に驚いたはず・・・。ここで私が拒否てしまえばきっとこのまま、私は後悔する。亮様の声をもっと聞きたい!亮様の顔を見たい。私は気づくと「いいですよ。開けてもらって大丈夫です」っと言っていた。そしてゆっくりと扉が開く。 「夕奈さん」 「なぜ、ここに?」 「家中探したけどいなくて、もしかしたらって思って・・・」 探してたの?私を!? 「ここいいよね。静かで」 ゆっくりと中に入ってくる。 「なんでここにいるってわかったんですか?」 「俺もここによく隠れてたから」 「え?」 隠れてた?亮様が? 予想外の返答に驚く。 「よく、小さい時にあかねに怒られてて。母さんもあかねの味方で、よくここに隠れてた」 そ言って小さく笑った。 亮様とあかねさんは小さい時から一緒なんだ。だから仲いいんだ。 「だから夕奈さんもここにいるかなって思って」 そうだよね。小さい頃から住んでるんだから、隠れられる場所を知ってて当たり前。でも探してくれてたなんて・・・。 「夕奈さん、昨日のことなんだけど・・・」 急に真剣な顔で私を見る。 「まだ完全に整理はできてないんだけど、君のことは軽くわかったと思う。 それに君のことをもう少し知りたいっと思って」 子供っぽく笑う。 そんな笑顔は、反則だよ!
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加