第三章 「調教」という名の「洗脳」

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第三章 「調教」という名の「洗脳」

「美味しい?」 「・・・・・はい。」 料理は意外な事にかなり美味しかった、タキは料理を作る事が好きらしく、同じく料理好きのキセキでさえも頷けるほどの美味しさだった。 若干負けた気になって落ち込んでいるキセキに、タキはデザートであるケーキをフォークに乗せて、彼女に向けた、キセキはそのケーキを口に入れると、口いっぱいに生クリームの甘みが広がる。 ケーキは生地から生クリームまで全てタキのお手製だった、タキはキセキの頬に付いた生クリームを舐め取り、彼女の柔らかい頬を指で突いた。 だがそのケーキに夢中になってしまったキセキはそんな事気にせず、ゆっくりと時間をかけて甘味に浸っていた、そして夕食を食べ終わった頃には、もう8時を過ぎている。 タキは食べ終わった食器などワゴンに乗せ、再び部屋から出て行く、夕食を食べてようやく心が若干だが落ち着いたキセキは、これからどうしようかゆっくり考えていた。 だが現時点で今時分が置かれている状況がまだ把握しきれていないので、結局時間経過と共に分かる情報を日々並べる事にした、それに自分がこの場所に監禁されている事は、少なくともキセキの父親が先に気づく。     
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