過去編 パーティーという名の自慢大会 

1/8
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/109ページ

過去編 パーティーという名の自慢大会 

午後八時、都内にある大きなビルの7階で、大企業の社長や有力政治家が集まったパーティーが行われていた、テーブルには様々な種類がある高価なお酒や、芸術品にも思えるディナーが並べられていた。 ビルの駐車場には、お偉いさんの送り迎えをする高級車が待機していた、ビルの従業員達は大忙しの状態だった、厨房ではシェフやパティシエが、休む暇無く料理を作り続けている。 そして、完成した料理を運ぶウェイター達は、何度も厨房とパーティー会場を行き来している状態、だがパーティー会場内で動いているウェイター達も大忙しだった。 あちこちに目を配り、乱れているテーブルクロスなどを整え、汚れた床は速やかに清掃、食べ終わった皿やワイングラスやコップなどは専用の入れ物の中に。 何も手にしていないお偉いさんに、お酒や料理をさりげなく渡したりと、息つく暇なんて無かった、だが手を抜けばどんな事になるかなんて、想像するだけでも血の気が引く。 最悪クビ以上の事態も安易に想像できるので、ホテルの従業員達のみならず、ホテルの管理者や厨房担当者は冷や汗を滲ませながら平常心を保っている。     
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!