黒と白の関係 前編

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小学生の頃は黒白コンビと言われて女の子からかなりモテていた。 同じ学年の女の子が全員、俺達にバレンタインのチョコをくれたほどだ。 中学生の頃、俺は背が伸びず顔も幼いままで、いつしかカッコイイからカワイイと言われるようになっていた。 対して黒はぐんと成長し、立派なイケメンへと変貌を遂げた。 黒は女にモテまくり…… 白は男にモテまくり…… なんなんだこの差はっ?! 俺だって女にモテたいっ彼女が欲しいっ! 「白君どしたの?また黒君とケンカでもしたの?」 教室の机で突っ伏してイライラしていたら、隣の席の咲希(さき)ちゃんが話しかけてきた。 「もう、サラリーマンだし男だわっだしお気にの女の子とベタベタだしでムッカーなんだわ。」 「……よくわかんないけど、相変わらずなんだね。」 咲希ちゃんが控えめにフフっと笑った。 穏やかなその笑顔に、俺の気持ちがちょっとだけ和んだ。 にしても黒のやつ…… 俺は自分の後ろにあるポッカリと空いたままの黒の席を見つめた。 俺と一緒の電車で来たのに一限目サボりやがって…あの子とイチャイチャしてるに違いない。 羨ましい…いや、黒なんか羨ましくねぇっ! 70a7e159-9c77-4c8d-adc3-0b43efab1898
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