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「もう男でも構わないっ。付き合ってくれ!」
「白やったじゃん、金持ちサラリーマンと付き合えて。羨ましいわ。」
黒に対して俺の名前は白根 一樹。
通称、白と呼ばれている。
黒は今日も違う女を連れていた。
しかも俺が可愛いなって気になってた子じゃん!
黒は俺に見せつけるように彼女とベタベタしながら、アッカンベーってしてきた。
その挑発的な態度にムカっときた。
「ねぇ…君……」
「うるせぇ!男と付き合えるわけねぇだろっ!!」
俺はサラリーマンを一喝してから学校へと向かった。
黒のやつっ……面白がりやがって!
だいたいなんで俺はいつも男から告白されるんだっ?
俺のどこが女に見えるって言うんだっ!
俺の身長は160cmもない。
でもまだ高二だっ。これからガンガン伸びる可能性だってあるっ。
それに男か?ってくらい華奢な体型だ。
食べても太らない体質なのだけど、頑張って食べりゃどうにかなるっ。
色素が薄いせいか髪も目も肌も全体的にトーンが淡い。
それも染めたり日焼けしたらなんとかなるっ。
顔にいたっては自分で言うのもなんだが、目がクリっとしていてそこら辺のアイドルより抜群に可愛い……
つまり今現在では、総合的に客観的に相対的に判断しても、女にしか見えないっ……くそっ!
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