愛情

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「愛情」 僕は気づいた。 それが愛情だってことを。 勉強しなさい 好き嫌いせずに食べなさい いつも口うるさく怒鳴ってくる人 僕は鬱陶しく感じてた。 だからいつもはいはいって言っていた。 学校で問題を起こした時も 仕事を休んで駆けつけて 僕の事を怒鳴った。 また僕の気持ちをわかってくれない だから僕は嫌いになった。 大人になって仕事をしても 上手くいかないとすぐに辞めた でも僕は食べるのに困らなかった。 その人の庇護下で暮らしていたから。 でもそれも当たり前だと思ってた。 僕は人生が嫌になり薬に手を出した 誰も何も信じない その人は昔から僕の話を聞かない 怒鳴ってばかりで もう現実か夢かわからなくなってきた 誰かが僕の悪口を言ってる 僕は暴れまわった その時に見たその人の涙を見て 僕は思った最低な人だと。 そんな僕を信じて 寄り添ってきたお陰で僕は解放された。 解放された時には遅かった その人は骨になり灰になった。 孤独になった僕はその時にようやく気付いた。 自分は愛されてたのだと
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