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ザ・ドはボ・タンを見て、この辺に詳しそうだなと考え、
「おい、ボ・タンこのへんで剣で生きていくにはどうすればいいか?」と聞いた。
「お侍は、職なしかあ?剣で生きていくと言っても、官憲かあ?
そうだな、王宮の護衛官になる方がいいかな?
うん、護衛官がいいよ、でも、お侍は強いの?入官試験は試験官数人と試合をして腕を試されるんだよ?」と、ボ・タン。
「腕の方は心配いらない、どこに行けばいいんだ?」
「護衛官と言っても、この国では元帥派と王様派に分かれていて、元帥が権力を牛耳って王様の言うことを聞かないんだよ。
お兄さんは、是非とも王様派に力を貸してあげて欲しいな」と、ボ・タン。
「お兄さんはザ・ドという名前がある。なるほど、この国は王様がないがしろにされているのか、元帥は悪い奴か?」
「悪いのなんのって大悪だよ、重税は課すわ、賄賂で政治をするわ、おいらのとーちゃんも正しいことをしていたが密告され、それで殺されたようなもんさ。」と、ボ・タン。
「それでは元帥の護衛官にはなれないな。王様派の護衛官になるには何処へ行けばいいのかわかるか、ボ・タン?」
「王宮の門の前に東西二つの館があるのさ、大きくて見栄えのいい方が元帥派の館である東の館で、みすぼらしい方が王様派の西の館さ」
「では、みすぼらしい方に志願すればいいんだな」
「そういうこと」
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