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「言いたいことはたくさんあるかと思いますが、とりあえずは休戦しませんか。実は皆さんに渡したいものがあるんですよ」
「渡したいもの??」
皆が一斉にそう言うと、マッキーは古びた木箱を出してきました。
「代々伝わるお宝です。よろしければ、ももだろうさん、受け取ってください。皆さまならば、世のため、人のためにこれを使ってくださることでしょう。」
「そう言ってもらえるのならば、受け取らせてもらおう」
ずしりと重い木箱をももだろうさんは受け取るのを見て、みんな言いたいことを言っています。
「まあ、これなら、鬼退治ぽくっていいわね!」
「世のため、人のためなんて言葉、マッキーから聞くとは思わなかったよ」
「中身が何か気になる~」
ひとしきり話が盛り上がったところで、アッキーとマッキーが並びました。
「皆さんお疲れ様でした。今日は誕生日のお祝いを兼ねて、お花見の席を用意しました。心ゆくまで、楽しんでください」
誰しもが満開の桜の下で、好きなものを頬張っています。
そんな中で特に笑顔の二人の姿がありました。
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