ダブルでハッピーバースデイ

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「もう! 呼び出しておいて、その本人が来ないなんて、ひどくない?」 パンダのフードがついたパーカーを着たみずきちゃんが怒りだしました。 「もう少したったら、来てくれるよ」 炎のウマのイラストがプリントされたパーカーを着たうたくんは、穏やかになだめています。 「えっと、私はずっとここにいます……」 「ぎゃーー!!」 真後ろにグレーのトレーナーを着たアッキーがふっと現れ、待っていた二人は腰を抜かします。 「おるなら、おるって言わんとあかんやろ!!」 みずちゃんは関西弁でアッキーにつっかかろうとします。 それを止めようと、すっーとどこかからか手が出てきました。 「ぎゃーー!!」 またもやみずちゃんは叫びました。 「アッキーはですね、見た目が地味なので灰色の服を着ると、地蔵のようにみんなに気が付かれなくなってしまうんですよ」←マジです(笑) マッキーも全く気配がなかったのに、突然現われるのを見て、相変わらずのおかしな二人だと、うたくんは心でそっとつぶやきました。
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