お茶会

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「本日はようこそおいでくださいました イリーヤ・ウル・ガスコーニュですわ。どうか楽しんで下さいませ」 優雅にカーテシーをした20歳程の美女。セレスティナも兄に倣って完璧に礼を返す 「セレスティナ・ヘレナ・チェリーですわ 本日はお招き頂き有難うございます。何分、初めての茶会ですので作法が至らない部分もあるかと思いますがご容赦下さいませ」 「まあ!セレスティナ様はお茶会は始めてですの?!」 イリーヤの背後から、イリーヤをそのまま縮めたような金髪碧眼の人形のように整った容姿の割にやたらと元気が良い少女が出て来て声を上げた 一般的な感覚から言ってはしたない上に無礼な振る舞いなのは、将来頭の中がお花畑な乙女をあれこれサポートする役割だからだろうか? セレスティナがパチクリと目を瞬かせているとイリーヤが件の少女の頭に拳骨を落とした ふと隣を見るとこれには既に茶会に何度も出席しているバージルも面食らったようだった 「サルビア!! 貴女はまた挨拶もしないで!! す、すみませんバージル様、セレスティナ様」 うぅ、と頭を抑えた少女は姉に睨まれてカーテシーをした 「サルビア・ウル・ガスコーニュですわ ほ、本日はお楽しみ下さりませ…」
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