お茶会

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おそらく本来のセレスティナ(・・・・・・・・・)ならば自身の立場を思い出し激昂する場面だったのだろう だが彼女は王太子に溺愛されつつも様々なことを彼から学んでいるので、サルビア嬢の態度にもとてもおおらかな気持ちでいられた 「サルビア様、初めまして セレスティナ・ヘレナ・チェリーですわ 先ほどの質問ですが、事実ですわよ。我が家のお父様は些か過保護ですので…」 恐らく、あまり堅苦しいのは嫌いな人物なのだろうと判断してセレスティナは少し苦笑してみせた 父親が親馬鹿なのは社交界では既に皆知るところなので身内の批判のようなこの台詞も問題無い そしてサルビア嬢はパチパチと目を瞬かせてセレスティナを見つめていた 「セレスティナ様ですわね!わたくしはセレナ・リア・インフィニティ、同い年ですのよ!」 「お会いできて光栄ですわ! わたくしはフレイヤ・リア・イヴィンシブルですわ!宜しくお願い致しますわ!」 次に挨拶に来たのは将来の取り巻き(・・・・・・・)の2人の少女 セレナはスレンダーで10歳にしては高めの身長、少し緑がかった銀髪にエメラルドの瞳の美少女 フレイヤは、きつい印象を受けるつり目はワインレッド、だが金髪のカールが可愛らしい女の子 共にチェリー公爵家と親しい家のご令嬢だ
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