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私はサルビア・ウル・ガスコーニュ
姉に鉄拳制裁されたときは正直しまった、と思った
目の前の、可愛らしい女の子は私の失態を許さないだろうと
少しつり上がったアメジストの瞳、既に完成されつつある美貌
基本はストレートで、緩めの縦ロールを両肩から前に垂らした可愛らしい髪型の銀髪は宝石みたいにキラキラしていて…
「サルビア様、貴女もお友達になりませんか?」
セレナ様とフレイヤ様と早速仲良くなったらしいセレスティナ様が、私の手を取って微笑んだ
なんだ、姉上は心配性だなぁ
こんなにいい子じゃないか、彼女は。
私は上気した頬を扇子で隠すこともせず、はいっ!と元気よく返事をして、握られた手を握り返した
「えぇ~?!セレスティナ様ってすっごい優しい方なんですね!!」
思わず眉間に皺が寄る。先程の自分を棚上げし、自己紹介もしなかった彼女を視線で咎める
たしかに我が家のお茶会は他家のものより緩いけれど…彼女は男爵家令嬢
事務的な用事がある場合以外は彼女の方から話しかけるなど以ての外なのに…
「サリーナ様、自己紹介を」
少し非難の色を強めに混ぜて自己紹介を促す
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