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「それに、ルシアーナ嬢はある意味お可哀想ですわね…サギール家とはどうしても全く付き合わないわけにもまいりませんし、機を見て諭してみるつもりですわ」
きょとんとする4人、セレスティナは紅茶を一口飲み話を続ける
「だって彼女の性格は彼女のせいではありませんでしょう?
あのような家に生まれた時から居たら、染まってしまうのは当たり前ですわ?ある意味彼女も被害者だと思いますの」
「…それを言ったら、そんな視点を同じ12歳で持てるセレスティナ様は何者ですかとなってしまうのですが…」
サルビアがいたく感心して話すと、セレスティナは顔を少し赤くして雰囲気がガラッと変わった
「わ、わたくしも殿下の隣に相応しいように日々勉強しているのですわよ…」
「本当にありがとうね?こんな素敵で頑張り屋さんな婚約者がいて俺は幸せ者だよ」
「え、エル様?!」
「「「で、殿下?!」」」
「ほへぁ?!」
ニコニコした表情で大きな籠を持ったエルグランドが少し離れた所から手を振っている
慌てて立ち上がろうとする4人にそのままでいいよと和やかに告げる
「お茶会の最中にごめんね
公務の帰りに寄っていいか朝使いを出したら、午後にお茶会だと聞いたから差し入れ持って来たんだよ」
そういって籠を持ち上げた
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